まつ
岩代の 浜松が枝を 引き結び ま幸くあらば また帰り見む 巻2−141
マツ
マツ科マツ属
よく知られた樹木で、「まつ」は神がその木に天降ることを「待つ」意とする説がある。
葉は針状、花は単性で雌雄同株。
球果はいわゆる「まつかさ」。
・・・・・・・
万葉歌で「マツ」は、あなたを待ちますの「待つ」に掛かる言葉として用いられたり、
「松が枝を結ぶ」として無事を祈る・安全を祈る呪的習俗として用いられている。
有間皇子の結松(巻2−141)はあまりに有名である。
ハイマツ
7月の終わりに木曽駒ヶ岳に登った時、
2000bの高山帯に風を避けるように地を這うハイマツに出会った。
綺麗な紅色の雌花だ。
滋賀・湖南地方の鶏冠山の天狗岩近くに、
大きな岩の隙間から生える松の若木があった。
土質は全くないと思われるのに力強く伸びている。
これが磐を裂くように成長するのだろうか。
・・・・・