おもひぐさ

道の辺の 尾花が下の 思ひ草 今さらに何 物か思はむ  巻10−2270

ナンバンギセル

ハマウツボ科ナンバンギセル属

1年生の寄生植物で、ススキ、ミョウガ、サトウキビなどの根に寄生する。

茎はほとんど地上にでず、赤褐色のりん片状の葉を数枚つける。

葉のわきから15〜20aの花柄を直立し、その先に淡紫色の大形の花を横向きにつける。

萼は先がとがる。花冠は筒状、裂片は全縁である。和名は南蛮煙管で、花の形からきている。花期 7〜9月

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秋を告げるススキの穂はあちこちで見かけますが、

それに寄生するというナンバンギセルの自生している姿を野原などで見かけたことがありません。

近所のお宅が見事なナンバンギセルを栽培され、

玄関口に置かれてあり、カメラを取りに戻り、撮らせていただいたことがありました。

この写真は滋賀県八日市市市辺町にある船岡山・万葉の森で撮影したものです。

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『万葉集』に詠われた「おもひぐさ」は上記の一首のみ。

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