くくみら

伎波都久の 岡のくくみら 我れ摘めど 籠にも満たなふ 背なと摘まさね  巻14−3444

ニラ

ユリ科の多年生葉菜。

原産地は東アジアとされ、古く中国から渡来、わが国各地で栽培される。

葉を食用とする。

夏から初秋にかけて白い花が咲く。

「くくみら」は茎の立ったニラの意で「茎ニラ」といわれ、

古来食用となっており、ニラの臭いも邪気を退治させ、長命を願う風習があった。

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美味しい食べ物ですね。元気のでる食材というイメージです。

学生時代に「ニラレバ」と「ギョウザ」「ライス」というメニューを毎日のように食べていたことを思い出します。

でも、こんな可愛い花が咲くとは最近まで知りませんでした。

片田舎へ行くと、必ずといっていいほど畑の片隅に一群のニラ花を見つけます。

「背」といっしょにニラを摘み、今夜はニラ炒めなんて昔も今も変わらぬ食文化ですね。

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『万葉集』に詠まれる「くくみら」は上記の一首のみ。

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