やまたづ

君が行き 日長くなりぬ 山たづの 迎へを行かむ 待つには待たじ  巻2−90

ニワトコ

スイカズラ科ニワトコ属

落葉低木。

山野に自生、下部からよく分枝して高さ3〜6bになる。

4〜5月若葉と同時に本年枝の先に長さ3〜10aの円錐花序をだして、

淡黄白色の小さな花を多数つける。

「山たづ」は神迎えの霊木として用いたことから「迎へ」の枕詞である。

・・・・・・・

京都市左京区大原の高野川沿いで出逢いました。

神迎えの舞で巫女が手に持つ「舞鈴」は、

このニワトコの花を模したように思えるのですが、

いかがでしょう。

下の写真は大分県・宇佐八幡宮の舞鈴です。

『万葉集』に詠まれた「やまたづ」は二首

君が行き 日長くなりぬ 山たづの 迎へを行かむ 待つには待たじ  巻2−90

・・・ 桜花 咲きなむ時に 山たづの 迎へ参ゐ出む 君が来まさば  巻6−971

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