せり

あかねさす 昼は田賜びて ぬばたまの 夜のいとまに 摘める芹これ  巻20−4455

セリ

セリ科セリ属

春の七草のひとつで、若い芽は食用にする。

よい香りと歯ごたえが好まれ、代表的な山菜といえる。

湿地、水田、溝などに群生する。

直立する長い花茎の先に、小形の複散形花序をだし、白色5弁の小さな花を開く。

和名は新苗のたくさんでる様子が競り合っているようだからついたといわれる。

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私の会社がある京都市南区の西大路周辺、今から30数年前にはセリ畑があちこちにあった。

セリの水田一面が真っ白な花でうめつくされた風景を思い出す。

今は高層のマンションが乱立する。

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『万葉集』に詠まれた「せり」は二首

あかねさす 昼は田賜びて ぬばたまの 夜のいとまに 摘める芹これ  巻20−4455

ますらをと 思へるものを 大刀佩きて 可爾波の田居に 芹ぞ摘みける  巻20−4456

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