すもも

我が園の 李の花か 庭に散る はだれのいまだ 残りてあるかも  巻19−4140

スモモ

バラ科サクラ属古く中国から渡来し、果樹として広く栽培されている。

4月頃、葉腋に直径約1.5aの白い花が散形状に1〜3個咲く。

果実は球形で毛はなく、赤紫色または黄色に熟し、食べられる。

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夏、中国へ旅行をすると市場でよくこのスモモを見かける。

新彊自治区のウルムチやカシュガルの日曜バザールでは山のように積まれたスモモが並ぶ。

周辺は砂漠ばかりなのにどこからこのような恵みがたくさん採れるのか驚く。

日本の果物屋さんにはそれほどスモモは並ばない。

スモモもモモもモモのうちと云うけれど、私は毛桃のほうが好きだ。

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『万葉集』に詠われる「すもも」は上記の一首のみ。

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