たで

我がやどの 穂蓼古幹 摘み生し 実になるまでに 君をし待たむ  巻11−2759

タデ

タデ科タデ属

タデの仲間は多い。いちばん馴染みのタデはイヌタデ、野原や道ばたにも咲く。

「蓼食う虫も好き好き」というが、

よりによって辛い蓼の葉を好んで食べる虫のように、人の好みもいろいろということ。

昔、とてもきれいな女の子が、よりにもよってあんなヤツと結婚するなんて、

こんなにオレたちおとこまえがいっぱいいるのに、

「蓼食う虫も・・・」、とひがんだものだ。

ところで、イヌタデの葉っぱは辛くない。役に立たないから犬蓼。

食用になる辛い葉のタデはヤナギタデ。

サクラタデの花がかわいい。観賞用にはオオケタデというのもある。

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イヌタデ

サクラタデ

オオケタデ

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『万葉集』に詠まれた「たで」は三首


我がやどの 穂蓼古幹 摘み生し 実になるまでに 君をし待たむ  巻11−2759

みてぐらを 奈良より出でて 水蓼 穂積に至り 鳥網張る 坂手を過ぎ ・・・  巻13−3230

童ども 草はな刈りそ 八穂蓼を 穂積の朝臣が 腋草を刈れ  巻11−2759

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