つづら

駿河の海 磯辺に生ふる 浜つづら 汝を頼み 母は違ひぬ  巻14−3359

アオツヅラフジ(カミエビ)

アオツヅラフジ科アオツヅラフジ属落葉つる性。

山野に生え、つるは長くのびる。

7〜8月、小形の円錐花序に黄白色の小さな花を開く。

雌雄異株。

果実は直径6〜7_の球形で藍黒色に熟し、白粉をかぶる。

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もううんざりするほどに延え伸びる。

嫌われものだ。

ただ、秋になると藍色の小さな実を付け、これは秋の風情を演出する。

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『万葉集』に詠まれた「つつら」は二首

駿河の海 磯辺に生ふる 浜つづら 汝を頼み 母は違ひぬ  巻14−3359

上つ毛野 安蘇山つづら 野を広み 延ひにしものを あぜか絶えせむ  巻14−3434

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