ほよ

あしひきの 山の木末の ほよ取りて かざしつらくは 千年寿くとぞ  巻18−4136

ヤドリギ

ヤドリギ科ヤドリギ属

常緑小低木。

エノキ、ケヤキ、ブナ、ミズナラ、クリ、サクラなど、落葉樹の大木に寄生し、

宿主の幹にくいこんだ寄生根から養分や水分を吸い取る。

高さ40〜50aで、こんもりとまるくなり、

常緑なので、冬になって宿主の葉が落ちるとよく目立つ。

2〜3月、枝先の葉に間に黄色の小さな花が咲く。

果実は直径6_ほどの球形で、11〜12月に淡黄色に熟す。

「ほよ」は生命力の強い木とされ、挿頭にすると長寿になると伝えられている。

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鎌倉市の鶴岡八幡宮の境内にあるヤドリギはすごい。(写真下)

冬枯れ時に見上げる本木をまるで元葉のように緑で覆っている。

群生している。

厚かましい寄生樹だ。

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『万葉集』に詠まれた「ほよ」は上記の一首のみ。

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