ゆづるは

いにしへに 恋ふる鳥かも 弓弦葉の 御井の上より 鳴き渡り行く  巻2−111

ユズリハ

トウダイグサ科ユズリハ属

5〜6月、前年枝の葉腋から長さ4〜8aの総状花序をだし、

花弁も萼片もない小さな花をつける。

雌雄異株。

若葉がのびてから古い葉が落ちるので、譲葉(ゆずりは)の名がある。

親が成長した子にあとを譲るのにたとえて、

めでたい木とされ、古くから正月の飾りに使われる。

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自生するユズリハを捜すのは難しそうですね?

このように花の咲いている頃のユズリハを求めるには

やっぱり京都府立植物園が手に入りやすい。

ご近所の庭にもありますが、こんな見事な花はつけていない。

『万葉集』に詠まれた「ゆづるは」は二首
 
いにしへに 恋ふる鳥かも 弓弦葉の 御井の上より 鳴き渡り行く  巻2−111

あど思へか 阿自久麻山の 弓弦葉の ふふまる時に 風吹かずかも  巻14−3572

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