元禄辛未十月、明照寺李由子宿

当寺この平田に地を移されてより已に百歳に及ぶとかや。御堂奉加の辞に曰く、

「竹樹密に、土石老いたり」と。誠に木立もの古りて殊勝に覚え侍りければ

百歳の気色を庭の落葉哉

滋賀県彦根市平田町 明照寺山門前

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芭蕉翁笠塚

 元禄四年(1691)、明照寺を訪れた芭蕉は、愛弟子李由に形見として桧笠を与えた。

後に、その笠を埋めて笠塚としたものである。

隣には、李由句碑が立つ。

乞食の事いふて寝る夜の雪

李由は、明照寺第十四世住職河野通賢の俳号

 

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近くの和菓子屋さんには、「笠塚」と銘したまんじゅうがある。ご賞味あれ。   (中嶋製菓舗)

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近江の芭蕉 句碑を訪ねる 彦根 明照寺 李由

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万葉集を携えて

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