行く春を淡海の人と惜しみける

滋賀県甲賀市甲南町杉谷 息障寺

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車のナビに息障寺をセットして走った。ナビはどんどん山道を案内する。

道幅も狭くなって、車一台の道だ。対向車が来たらかなわんなあ。それでもどんどん進めとナビ。

こんなところまで来てしまった。

 

県境だ。向こうは芭蕉の生まれた伊賀。

右手に息障寺の石標が立つ。狭い山道をどんどん登って寺に着いた。句碑はない。

 

 奥の院があるという。

急な石段を登る。巨岩が上から覆いかぶさるように迫る。

今マグニチュード8くらいの地震があれば、私はこの巨岩の下で永久に眠ることになるだろう。

そんな崩落が心配されるから、巨岩にはワイヤーの網目で防止策がとられているが・・・。やっぱり恐い。

巨岩には不動魔崖仏が刻されている。

 

標高は400mくらい、前方の景色はすばらしいが、背中には巨岩を背負っていて、足がすくむ。

ちっとも芭蕉の句碑にたどり着けないのだが、

実は寺に着くまでの山道にあったのである。

↑ ここなんやけど、途中の坂道に石標が立ってあり、

ちゃんと、「芭蕉翁旧跡」とあって、

横の大きな石が句碑。

石の下にそう書いた札が置かれているから句碑と分かるわけで、句の刻まれた文字がほとんど分からない。

ふつうの大きな石と見過ごしてしまいそうだ。拡大してみると、

「淡海」かな・・・・・「人」かな・・・・

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近江の芭蕉 句碑を訪ねる 甲賀市甲南町 息障寺

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万葉集を携えて

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