野洲川や身は安からぬさらしうす

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十輪院境内  野洲市野洲

句碑の説明文に

野洲晒は、麻布を白くさらす「布晒」を専門に行っていた。その一工程に、川の中に据えた臼に布を入れ、杵でつく作業がある。

冬の冷たい川に入って布をつくのは、晒の仕事のなかでもっとも重労働でありその苦労はしのばれる。

とある。また、この晒の工程の前には、シジメの貝殻を焼いた灰を混ぜた湯で布を炊く工程があるという。

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句碑のある十輪院は、

明暦三年(1657)に開かれた堂であるが、

堂の前を通る道は中山道、川向こうの守山から野洲をめざして野洲川を渡る旅人は、

対岸のこの十輪院をめざし、夜は堂の灯籠の明かりが目じるしだったという。

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近江の芭蕉 句碑を訪ねる 野洲 十輪院

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万葉集を携えて

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