湖南市西寺
瀬田から車で30分ほどの地であり、国道1号線を避け、田上の桐生を通り、栗東のトレセン(競馬)を横切るように湖南市に着く。 新しい芽を吹く木々、レンゲ畑がところどころにあり、初夏の気候を思わせる。田園風景の真ん中にいる。田植の準備が始まろうとしていて、早苗が運ばれてくる。畦の雑草取りに老婆が腰を屈めている。 ご開帳といっても訪れる人もそれほどではなく、数人の老夫婦ばかり。こちらも老夫婦なのでしょう。特別入山料1000円也。Gooは入れません。 山門を入ると、正面の本堂、左奥の中腹の三重塔が見える。本堂は南北朝時代の建物で、国宝指定だ。奥に見える三重塔も室町時代の建造で、これも国宝指定である。その二宇の配置がすばらしく思わずカメラのシャッターを切る。 特別拝観で、本堂の中(内陣)に進む。壇中央に、千手観音坐像が座す。少年のような柔和な顔である。壇両側には、木造二十八部衆立像がそれぞれの表情で28躰。外陣に廻ると、釈迦如来坐像が座す。良弁が愛用したという錫杖なども拝観した。
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