湖東三山の中央に位置する。
寺伝によれば、聖武天皇の勅願により天平年間に行基が開いたという。
行基自刻の本尊木造聖観音菩薩像は秘仏とされ、「生身の御本尊」と呼ばれる。 行基が彫刀を進めると、やがて木肌から赤い血が一すじ流れ、行基直ちにその彫刀を折り、荒削りのまま本尊として安置したという。
参道には地蔵が延々と並ぶ。それぞれが前掛けをしているのも可愛い。
弘安十一年(1288年)建立の本堂は国宝。
新緑美しいもみじ葉の向こうに見える三重塔。紅葉も血染めのもみじと云ってすばらしい。
ただ、この湖東三山は観光の名所で、バスで団体客が訪れるため、山寺の静寂さはない。
山門を人無しで撮ってみようと石段下で待つこと20分、瞬間を狙ってのシャッターである。
先程「百済寺」でお会いした人たち、ここでもご一緒。次の西明寺でも。挨拶をする仲になります。 |