甲賀市水口町岩坂 岩坂の集落に入ると、道端に「右最勝寺道」という石標に出会う。 そこから山に向って歩く。麓から少し山中に入ると、参道には石仏や輪塔などが並んでいる。きれいに手入れされている。 さらに奥へ、苔生す参道を進むと、山門らしきものが見えてきた。 最勝寺 平安延暦の昔、僧最澄が悪疫の流行に苦しむ村人を救わんがため、十一面観世音菩薩を刻み、堂宇を建立したことに始まり、享保元年(1716)僧智寂がこれを再建し現在に至る。 本堂には十一面観世音菩薩立像(平安時代)を安置している。 境内前庭には、鎌倉時代弘安八年(1285)刻銘の石造宝塔があり、旧水口町の重要文化財に指定されている。 塔心には、四方に、薬師・釈迦・阿弥陀・弥勒の四仏を刻む。 基礎部に、「弘安八年・・・」の刻銘がある。 |