お満灯籠

守山市今浜

守山市と大津市堅田を琵琶湖大橋が結ぶ。

雪冠の比良山がきれいだ。

・・・

琵琶湖大橋の東詰に、「お満灯籠」はある。

「お満灯籠」

昔、鏡の里(竜王町)で草相撲があり、近郷から集まった力士の中に、西江州の比良生まれの強くて美男力士の八紘山が居た。

村娘のあこがれの的であった八紘を死ぬ想いで恋したのが、お満という村娘だった。娘は八紘に自分の想いをうちあけたが、彼は

「私は修行中の身であるが、湖を渡って百夜通ったらその想いをかなえてあげよう」と云った。八紘にはそこまではできまいとの思

いがあったのだ。ところがお満はその言葉を信じ、雨の夜も雪の日も八紘のもとへ通った。やがて冬が去り、春のまえぶれの比良

おろしが吹き荒れる頃、ようやく念願の百夜目がめぐってきた。お満は舟に乗り荒れ狂う湖上を渡ろうとしたが、途中で一陣の突風

にあい、舟もろとも湖中に没してしまった。                                                   .

そのような悲しみを伝え聞いた村人たちは、悲恋のお満をなぐさめるために、湖岸に灯籠を建てて供養したという。        .

・・・・・・・

晴輪雨読 サイクルロード

守山 お満灯篭

一覧表に戻る

万葉集を携えて

inserted by FC2 system