東門院
守山市守山町2丁目
湖国十一面観音霊場第五番札所
ここは中山道守山宿、江戸時代には朝鮮通信使特使の宿になったという。
宝塔 石造五重塔 宝篋印塔
五重塔は、各重とも塔身と笠からなる層塔形式の五重塔で、刻銘はないが、様式上鎌倉時代の造立と考えられる。
基礎は四面とも素面で幅が広く成が低い。初重の塔身は前後二石からなり、舟形輪郭内に、
正面は阿弥陀、背面は釈迦とみられる仏座像を彫刻している。
屋根は軒裏が軒先に向かって反り上がり、軒反りは少ないが、屋根勾配は強くしている。相輪は後世のものである。
鎌倉時代には石造塔の造立が盛んに行われ、県下に遺構が多い中で、各重の笠と塔身を別石で造るなど、
比較的少ない古式な手法をもつ遺品として貴重である。
五重塔の左の石造宝塔、右の石造宝篋印塔は、ともに重要美術品に指定されている。
この宝塔は、基礎や塔身の幅に対して成が低く、細部の様式や手法から、鎌倉時代の造立と考えられる。
宝篋印塔は、基礎の幅に対して成が低く、基礎の反花蓮や格狭間、開花蓮の様式や手法などから鎌倉時代の建立と考えられる。
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石塔の横に古木のいちょうがある。
「お葉つき銀杏」といって、葉の上に種子(ギンナン)がでてくるのがあるという。
守山市の天然記念物に指定されている。
10月下旬、ギンナンの落ちる頃に訪ねてみた。
やや小ぶりのギンナンがたくさん落ちてはいたが、葉つきギンナンは見つからなかった。
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守山 東門院