フェノロサ墓
大津市園城寺町
大津市役所の横の道を山手に上る。弘文天皇陵を左手に見ながらさらにさらに上る。法明院がある。
サイクルロードとしてはきつい。法明院まで自転車を押し上げるだけ。だけど、帰りは一気に市役所までペタルを踏まずに下りられる。
フェノロサとは、
法隆寺の夢殿の秘仏「救世観音像」を開扉した人だ。
アメリカ人のフェノロサは、東洋美術史家といわれる。
明治11年来日、ほんとの専門は、政治学・哲学で、東京大学で講義した。
日本の美術に興味を持ち、助手の岡倉天心と古寺の美術品を訪ね歩いた。
法隆寺の秘仏、布でぐるぐる巻きにされた救世観音像を開帳してくれたのがフェノロサである。
岡倉天心と共に、東京美術学校の設立にも尽力した。
明治18年、景勝をこよなく愛した法明院で得度受戒し、法名を諦信という。
明治41年、ロンドン滞在中に逝去、遺言により、ここ法明院に葬られた。
法明院には、生前愛用した天体望遠鏡、地球儀、テーブルなどが保存されている。
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