耳だれ不動 岩屋耳不動
大津市大石富川町
大津市大石の瀬田川支流沿いを信楽方面に向かう途中に、「岩屋耳不動尊」の石標が立つ。
川に架る橋を渡り、少々山道を歩くと、
史蹟「阿弥陀三尊不動明王磨崖仏」
この付近は、岩屋不動院明王寺跡で、明王寺は霊亀元年(715)義淵によって開かれたと伝えられ、
初めの本尊は石造の釈迦如来像であったといわれているが、いまの磨崖仏は阿弥陀仏になっている。
中尊阿弥陀如来座像と両脇に菩薩立像をあらわし、向かって左下方に不動明王立像が刻んである。
右方には応安二年(1369)の年号がみられる。この刻銘は、直接に造像の年号ではないようだが、
磨崖仏の彫刻もほぼそのころと考えられる。
この磨崖仏は俗に「耳だれ不動」と呼ばれていて、耳の病に験があるとされている。
中尊阿弥陀如来座像
左右の脇侍菩薩
不動明王立像
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大津 耳だれ不動