甲賀郡 八座 大二座 小六座

矢川神社

矢川神社(甲賀の雨宮) 甲賀市甲南町森尻
祭 神  大己貴命 矢川枝姫命
神 紋  三ツ巴
境内社  池ケ原神社
境外社  八坂神社 屋船神社
由 緒
  天平宝字六年、 杣川中流の矢川津の地に鎮座すると伝わる。
  もと杣川二十二ケ村開拓の祖神と仰がれ、杣一ノ宮と称された。
  当社は古来請雨の霊験をもって内外に知られ、室町時代中期の文明四年大和国布留郷五十ヶ村より請雨の返礼として
  楼門一棟の寄進を受けた。現在の楼門がこれである。「甲賀の雨宮」の呼称を持つ。
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水口神社

水口神社 甲賀市水口町宮ノ前
祭 神  大水口宿弥命 大己貴命
神 紋  五七の桐
境内社  武唯神社 玉津米神社 日枝神社 稲荷神社 水口恵比須神社
由 緒
  社伝によれば祭神の大水口宿弥命は饒速日命六世出石心大臣の子で出石心大臣命の母は淡海川枯姫である。
  淡海川枯姫は川枯首阿自加伎袁命四世の孫阿自夷沙比止命の後であって川枯神社に祀る。大水口宿命母方の縁により
  この地に居住したものと思われる。
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石部鹿鹽上神社

吉姫神社 湖南市石部東
祭 神  鹿葦津姫神 吉比女大神 木花開耶姫
神 紋  八ッ藤 右三ッ巴
境内社  世継神社 天満宮 水神社
由 緒
  創祀年代不詳
  元は現在の御旅所の地に斎祀。現在の地に斎祀再建されたのは天文三年である。
  葦津姫の葦(アシ)を忌み、吉(ヨシ)姫としたともいわれる。
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吉御子神社 湖南市石部西
祭 神  吉彦命 吉姫命 鹿葦津姫大神 応神天皇 猿田彦命
神 紋  左三ッ巴 木瓜
境内社  武唯神社 玉津米神社 日枝神社 稲荷神社 水口恵比須神社
由 緒
  社伝によれば崇神天皇六十八年に神降があり、垂仁天皇二年に宇加之彦の子、吉彦・吉姫の神を、谷黒の御前に
  祀ったのが創祀とされる。嵯峨天皇弘仁三年現在地に遷し承平五年より社号を吉御子神社と称している。
  本殿は加茂別雷神社の旧社殿を貰いうけたものである。
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上葦穂神社 湖南市柑子袋
祭 神  伊邪那岐尊 国常立尊
神 紋  左三ッ巴 下り藤
境内社  若宮八幡宮 八幡宮 天満宮
由 緒
  社伝によれば、白雉三年に創祀という。
                                                                            . 

  

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川田神社二座 並名神大 月次新嘗

川田神社 甲賀市水口町北内貴
祭 神  天湯川桁命 天川田奈命 天兒屋根命 大己貴命
神 紋  下り藤
境内社  天満宮
由 緒
  天湯川桁命は鳥取造の祖とする。本社殿の創建は垂仁天皇の代と伝えられる。
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川田神社 甲賀市土山町頓宮
祭 神  倭姫命
由 緒
  仁和元年伊勢国滝原大神をこの地に勧請して川田神社滝大明神と称した(往古は高安大明神とも言う)。
  伊勢斎宮の頓宮所であり、式内社の証はない。
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川田神社 湖南市正福寺
祭 神  天兒屋根命
神 紋  三ッ巴
由 緒
  創祀年代不詳
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飯道神社

飯道神社 甲賀市信楽町宮町飯道山
祭 神  伊弉冉尊 速玉之男神 事解男神 大倭根子天皇 岐神 菊理媛神
神 紋  菊花
境内社  厳島神社
境外社  岩尾神社 八幡神社
由 緒
  寛平九年金勝山大菩提寺に弁分度者二名の試度を許す太政官符に当社が見られる。
  平安時代中頃僧安皎は五院を創立、後分れて三十六院となり、本社を飯道権現と称した。
  本社は平安時代より神仏習合の聖地として民衆の崇敬篤く、特に修験道場として隆盛を極めた。
  本殿は慶安二年の再建で、桃山様式の極彩色を施す。
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飯道神社 湖南市針
祭 神  素盞嗚尊 菅原道真公
境内社  愛宕神社
由 緒
  大同二年の創祀と伝え、延喜式内?道神社の里宮とみる説がある。
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川枯神社二座

油日神社 甲賀市甲賀町油日
祭 神  油日神 猿田彦神 罔象女神
神 紋  木瓜に二ッ引
境内社  八幡神社 神明神社 日吉神社 春日神社 金比羅神社 桜神社 常松神社
境外社  白鬚神社 岳神社
由 緒
  油日岳の頂上に大明神が降臨し油の火のような大光明を発したので油日の名が付いたという。
  油日岳の頂上には、岳大明神と呼ばれる奥宮が祀られる。毎年八月十一日の夕方から旧油日谷七郷の氏子代表が、
  油日岳に登って参籠し、翌日山神の荒魂を山麓の里宮である油日神社に迎える伝統行事が続けられている。
  神体山信仰の「御生祭」の形態を今に残す。大祭、特に五年ごとに行われる頭殿行列は一般に「奴振」と呼ばれる。
  祭には頭殿(祭主)を先頭にお供(長持奴・鋏箱持・毛槍奴)がそれぞれの役を演じながら本殿に向かう「奴振」とともに
  大踊と小踊が行われる。大踊は雨乞いを意味し、小踊はその返礼のときのもので、踊りの種類はホンデン踊・笠踊・花笠踊
  などに分れている。これは「油日の太鼓踊」として国選択無形民俗文化財である。写真右は油日岳山頂の岳神社。
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八坂神社 甲賀市水口町嶬峨
祭 神  素盞嗚尊 聖武天皇 神武天皇
神 紋  織田木瓜
境内社  天神社 熊野社 川枯社
境外社  八幡社 八坂社
由 緒
  郷土開拓の祖神、川枯神を勧請、
  天平二十一年左大臣橘諸兄が千光寺伽藍創立の際、仏法擁護のため社殿を造営し素盞嗚尊を主神としたという。
  八坂神社境内社の川枯社・熊野社も式内社川枯神社に比定する。
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