「会津八一の南京」 歌碑を訪ねて

唐招提寺

唐招提寺にて

おほてら の まろき はしら の つきかげ を

つち に ふみ つつ もの を こそ おもへ

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唐招提寺

天平宝字三年(759)唐僧鑑真の建立するところ。金堂内に、本尊毘盧遮那仏、薬師如来、千手観音、大日如来の巨像を始め、

梵天、帝釈天、四天王など、天平、平安の名作多し。

初めて奈良地方の古美術を見学するものは、法隆寺の金堂、東大寺の三月堂、この唐招提寺の金堂、しかる後に室生寺の金堂、

法界寺の阿弥陀堂、平等院の鳳凰堂などを、序を追ひて次々に参観することを忘るべからず。

時代時代の建築と彫刻とが、ある程度まで、よく調和契合して、その中より発揮する、それぞれ濃厚なる、宗教的また芸術的

雰囲気の中に、日本文化史の大系とその色調とを悟得することを得べし。

つきかげ

上代の歌には「月光」を「つきかげ」と詠みたる例多きも、作者は、この歌にては、つkによりて生じたる陰影の意味にて之を歌ひたり。

作者自身も「光」の意味にて「かげ」を用ゐたる歌四五首ありて、別にこれらをこの集中に録しおけり。人もし言語を駆使するに、

最古の用例以外に従ふべからずとせば、これ恰も最近の用例以外には従ふべからずとすると等しく、共に化石の陋見と称すべし。

つちにふみつつ

この歌を見て、古歌に「橋の影ふむ道のやちまたに物をぞ思ふ妹に会はずて」とあるを模倣したるにはあらずやと問ひ来りし人あれど、

それには全く関係なきのみならず、この自作の方遥かによく単純化し得て、この古歌に比するも、必ずしも甚しく遜色ありとは思はずと答へおけり。

                                                                『南京新唱』より

金堂

鼓楼   礼堂

講堂

 

宝蔵                                経蔵

築地壁

 

鑑真和上御廟

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