蟠桃

『西遊記』に次のような桃の話がでてきます。
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暴れん坊の孫悟空には玉帝も困り果て、斉天大聖という名誉な封号を与えて気配りをしたが、それは名前だけでこれといった役職がなく、天宮でぶらぶらいたずらばかりしていた。そこで玉帝は「そんなに暇なら仕事を与えよう」と、蟠桃園の管理を任せた。


蟠桃園とは、
  「夭々灼々として桃は樹に盈ち 歴々累々として果は枝を圧す 玄都凡俗の種にあらず 瑤池の王母みずから栽培せるもの」


玉帝の奥さん西王母の桃園である。

そしてここの桃は、土地神の説明によると、


「三千六百株あります。手前の千二百株は、花も実も小さく、三千年に一度熟しますが、これを食べると仙人となって、からだはすこやかに身は軽くなります。中の千二百株は、花が八重に咲いて実は甘く、六千年に一度みのりますが、これを食べますと、かすみに乗って飛昇し、不老長生することができます。奥の千二百株は、紫色の斑点があって核が小さく、九千年に一度熟して、人がこれを食べますと、天地日月と寿を同じくいたします」


この桃を食べると仙人になれて、不老長生という。孫悟空が見逃すはずはない。蟠桃園の桃のほとんどを食べ尽くしてしまった。
玉帝は怒って孫悟空に死刑を命じるが、桃をいっぱい食べているから死なない。玉帝はお釈迦様に頼んで、孫悟空を五行山に投獄してしまった。


ここからはよく知られたお話、500年後、改心して天竺へ旅する三蔵法師のお供をするということになる。(三蔵法師は夏目雅子が一番
 

  

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