巻向山 巻向川

奈良県桜井市穴師

みもろの その山なみに 子らが手を 巻向山は 継ぎしよろしも  巻7−1093

巻向の 山辺響みて 行く水の 水沫のごとし 世の人我れは  巻7−1269

左から穴師山、巻向山、三輪山、箸墓

巻向川

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倭迹迹日百襲姫命(やまとととびももそひめのみこと)の箸墓のそばにある大池からの山なみ、

柿本人麻呂が詠った巻7−1093の歌の通りの風景に出会える。

巻向山が愛する人の手枕で、「手を巻くように」、寄り添っている。

・・

人麻呂は「巻向・穴師」の歌を詠う。

この辺りに通い妻がいたともいわれるし、人麻呂自身が住んでいたともいわれる。

その妻は、衾道に葬った妻のことかもしれない。

大和にいた人麻呂のここが生活の場であったことは確かだろう。

この巻向の山なみを朝な夕なに見つめていた。

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