荒津の浜

福岡市中央区荒戸

荒津の崎から 左 能古島 右 志賀島

・・・

博多湾に面した西公園の展望台に立つ。

海岸線は万葉当時から大きく様変わりしているが、遠望する能古島・志賀島は変わらないであろう。

志賀島が海の中道でつながってしまったが。

鴻臚館の前身、筑紫館(ツクシノムロツミ)がこの近くにあり、荒津は外交の表玄関であり、

一方、これから旅立とうする遣唐使や遣新羅使人たちもこの海を見ていた。

荒津の浜は、現在大濠公園の池となってしまっているところまで入海であったらしい。

・・・

万葉歌碑

福岡市中央区大濠公園
 池の中道

白栲の 袖の別れを 難みして 荒津の浜に 宿りするかも  巻12−3215

白妙乃 袖之別乎 難見為而 荒津之濱 屋取為鴨

福岡市中央区荒戸
「西公園入口碑」裏面

草枕 旅行く君を 荒津まで 送りぞ来ぬる 飽き足らねこそ  巻12−3216

草枕 羈行君乎 荒津左右 送来 飽不足社

福岡市中央区西公園
鶴来見台展望台

神さぶる 荒津の崎に 寄する波 間なくや妹に 恋ひわたりなむ  巻15−3660

可牟佐夫流 安良都能左伎丹 与須流奈美 麻奈久也伊毛尓 故非和多里奈牟

← 次ぎへ      次ぎへ →

故地一覧へ

万葉集 万葉故地 福岡 荒津の浜

万葉集を携えて

inserted by FC2 system