大野山

福岡県太宰府市・大野城市

大野山 霧立ちわたる 我が嘆く おきその風に 霧立ちわたる  巻5−799

政庁跡から望む大野山、大伴旅人や官人たちが毎日「今日も仕事にがんばるぞ」と見上げた大野山だ。

だが、この歌の億良違う。

旅人が妻大伴女郎を失った悲しみを旅人に代って詠う。

奈良の都から泣く子のようにむりやりついて来た妻が、思いもかけなず亡くなってしまった。

嘆きの息吹で大野山も霧にけむるという、悲しい挽歌である。

万葉歌碑・・・太宰府市国分にある国分天満宮境内

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大伴坂上郎女、筑紫の大城の山を思ふ歌一首

今もかも 大城の山に ほととぎす 鳴き響むらむ 我れなけれども  巻8−1474

大野山(大城の山)を詠んだ万葉歌碑が西鉄大宰府駅・駅前広場に

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大野山には、古代山城である大野城がある。

『日本書紀』には、663年、日本・百済が唐・新羅の連合軍に敗れた白村江の戦いの後、侵攻を恐れた天智天皇は、

665年、大野と椽に城を築かせたとある。その大野城である。


大野城跡碑

土塁

倉庫跡礎石

石垣

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