石田の社  天穂日命神社

京都市山科区石田森西

そらみつ 大和の国 あをによし 奈良山越えて 山背の 管木の原 ちはやぶる 宇治の渡り 滝屋の 阿後尼の原を

千年に 欠くることなく 万代に あり通はむと 山科の 石田の社の 皇神に 幣取り向けて 我れは越え行く 逢坂山を

巻13−3236

天穂日命神社

京都市山科区石田の森に鎮座する。ここが万葉で詠われた「石田の社」(いわたのもりという)。

宇治から逢坂山を越えて近江の国に入る道は今も変わらない。

この石田の社で旅の安全を祈願したという。

巻9−1730で「山科の石田の小野の柞原」と詠まれているように、当時はこの辺り一面ブナの林が広がっていたようだ。

今は住宅地となっているが、この神域に入るとほっとする静寂につつまれる。

・・・・・

万葉歌碑が神社境内にある。

宇合卿が歌

山科の 石田の小野の ははそ原 見つつか君が 山道越ゆらむ  巻9−1730

← 次ぎへ      次ぎへ →

故地一覧へ

万葉集 万葉故地 京都 石田の社 天穂日命神社

万葉集を携えて

inserted by FC2 system