石上 布留

奈良県天理市布留

石上 布留の神杉 神びにし 我れやさらさら 恋にあひにける  巻10−1927

石上神宮

石上神宮は、今も布留という地名を残す地に鎮座する。

祭神は布都御魂神・布留御魂神・布都斯御魂神で、延喜式には「石上坐布都御魂神社」とある。

創祀は古く崇神天皇の代とも仁徳天皇の代ともいわれる。

祭神布都御魂は神武天皇東征の際、武甕雷神が下した平国之剣で、国家鎮護の神として宮中に祭られていたが、

その後石上邑に移したとある。神庫には主に兵器が納められ、物部氏の納めることとなった。(『日本書紀』)

神宝として「七支刀」は国宝で金象嵌の銘があり著名である。

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万葉集に詠われた石上はこの神宮からの西方一帯を云い、布留はこの神宮辺りをいう。

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未通女らが 袖布留山の 瑞垣の 久しき時ゆ 思ひき我れは  巻4−501

神宮の森・池

我妹子や 我を忘らすな 石上 袖布留川の 絶えむと思へや  巻12−3013

布留川

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