あぢさゐ

あぢさゐの 八重咲くごとく 八つ代にを いませ我が背子 見つつ偲はむ  巻20−4448

アジサイ

ユキノシタ科アジサイ属

ヤマアジサイ

6〜8月、枝先に散房花序をだし、淡紫色の小さな両性花多数と長い柄のある装飾花をつける。

装飾花は直径2〜3aで花弁状の萼片が3〜5個あり、色は白色、淡青紫色、淡紅色などある。

ガクアジサイ

6〜7月、枝先の散房花序に小形の両性花多数と装飾花をつける。

両性花には10個の雄しべと花柱3〜4個あり、結実する、花の色は淡紅色、淡青紫色、紫色、まれに白色。

アジサイ

ガクアジサイの両性花がすべて装飾花に変ったもの。

・・・・・・・

アジサイは梅雨のころに花を咲かせる。

うっとうしい梅雨空にアジサイの花はほっと気持を和ませてくれる。

アジサイとでんでんむしは大のなかよしなのに、最近はそのでんでんむしもあまり見かけなくなってしまった。

そんな環境にしてしまったのは私たち、悲しい。

↑ 七段花 幻のあじさいといわれていたが、50年代六甲山で発見されたという。

↑ タマアジサイ ↓

↓ コアジサイ

『万葉集』に詠まれた「あぢさゐ」は二首
言とはぬ 木すらあぢさゐ 諸弟らが 練りのむらとに あざむかえけり  巻4−773

あぢさゐの 八重咲くごとく 八つ代にを いませ我が背子 見つつ偲はむ  巻20−4448

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