からあゐ

秋さらば 移しもせむと 我が蒔きし 韓藍の花を 誰れか摘みけむ  巻7−1362

ケイトウ

ヒユ科の一年草。

原産は熱帯アジアで、中国を経て古く日本に渡来。

多くの園芸種があり、鶏頭状、球状、または羽毛状などの帯状した花序をつける。

夏から秋に開花、花色は黄、橙、紅、赤など。高さ30〜90a。

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鷄頭って、むかしの人はうまく名付けたと思いませんか。

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『万葉集』に詠まれた「からあゐ」は四首

我がやどに 韓藍蒔き生ほし 枯れぬれど 懲りずてまたも 蒔かむとぞ思う  巻3−384

秋さらば 移しもせむと 我が蒔きし 韓藍の花を 誰れか摘みけむ  巻7−1362

恋ふる日の 日長くしあれば 我が園の 韓藍の花の 色に出でにけり  巻10−2278

隠りには 恋ひて死ぬとも み園生の 韓藍の花の 色に出でめやも  巻11−2784

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