くは

たらちねの 母がその業る 桑すらに 願へば衣に 着るといふものを  巻7−1357

クワ

クワ科クワ属落葉高木。

山地に自生し、また養蚕用に畑に植えられる。

花は4月頃開く。雌雄異株。雄花、雌花とも本年枝の下部の葉腋からでる花序につく。

集合果は長さ5〜14aの楕円形で、7〜8月の赤色から黒く熟して食べられる。

養蚕のために多くは畑などで栽培される。栽培種は野生種よりも葉の幅が広い。

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横須賀市の観音崎公園から走水神社に向って海岸通りをぶらぶら歩いていましたら、

このクワの実がいっぱい付いた木に出会いました。

走水海を見ながら日本武尊と弟橘媛のふたりが口にしたクワの実なのかも知れません。

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『万葉集』に詠まれた「くは」は二首

たらちねの 母がその業る 桑すらに 願へば衣に 着るといふものを  巻7−1357

筑波嶺の 新桑繭の 衣はあれど 君が御衣し あやに着欲しも  巻14−3350

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