ゑぐ

君がため 山田の沢に ゑぐ摘むと 雪消の水に 裳の裾濡れぬ  巻10−1839

オモダカ

オモダカ科の多年草。

水田、池沼に自生。

全体がクワイに似て小さい。

葉面に隆起して模様があるからオモダカという。

夏、長花茎をだし、三弁白色の花をつける。

食用のクワイはこの変種。

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京都市左京区大原、三千院近くの野道を散策していましたら、

水田の畦道そばでオモダカの白い花を見つけました。

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『万葉集』に詠まれた「ゑぐ」は二首

君がため 山田の沢に ゑぐ摘むと 雪消の水に 裳の裾濡れぬ  巻10−1839

あしひきの 山沢ゑぐを 摘みに行かむ 日だにも逢はせ 母は責むとも  巻11−2760

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