つた・つな
・・・旅ならば 君か偲はむ 言はむすべ 為むすべ知らず 延ふ蔦の 行きの 別れのあまた 惜しきものかも 巻13−3291
テイカカズラ
キョウチクトウ科テイカカズラ属
常緑つる性林内に普通に生える。
茎は長くのび、付着根をだして木や岩にはいのぼる。
5−6月、枝先や上部の葉腋にまばらな集散花序をだし、直径2〜3aの芳香のある花をつける。
はじめ白色、のちに淡黄色になる。
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「定家」という能に、藤原定家と式子内親王の激しい恋の物語がある。
死後の内親王の墓に定家葛がまつわりついたという伝説を脚色する。
名の由来である。
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万葉集では、「つた・つな」と詠まれているだけでそれを「テイカカズラ」に限ることはないと思う。
スイカズラ
スイカズラも同じようなつる性の植物で「つた・つな」であってもよいと思うのだが。
ただし万葉の時代にスイカズラがあったかどうかは知らない。
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