「会津八一の南京」 歌碑を訪ねて
新薬師寺
香薬師を拝して
ちかづきて あふぎ みれども みほとけ の
みそなはす とも あらぬ さびしさ
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香薬師 かうやくし
奈良時代前期と思しき形式を、その制作の細部に有する小像にて、傑作の名高かりしを、昭和十八年(1943)第三回目の盗難に罹りたるままにて、
遂に再び世に出で来らず。惜みても余りあり。
あふぎみれども
高さ二尺四寸の立像にて、決して高しとはいふべからざるも、薬師堂の正面の檀上に、やや高く台座を据ゑたれば、「仰ぎ見る」とは詠めるなり。
『南京新唱』より
(現在、本堂内にあるレプリカの香薬師)
十二神将立像 (国宝 塑像)
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奈良市高畑町
「会津八一の南京」
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